2018/03/26

花も待ちきれなかった?──上野公園

2018.3.24【東京都】──お花見2018

 花もこの冬は例年より寒いと感じたのか、平年より10日も早い満開は、暖かい日に誘われ待ちきれずに咲き急いだようにも。



 この日は浜離宮庭園に向かうため地下鉄日比谷線 東銀座駅に降りると、歌舞伎座の「屋上庭園」の案内が目に入り、そのまま吸い込まれるように。
 イメージしていたのは高層ビルの屋上でしたが、劇場建物の屋根上庭園なので5階でエレベーターを降ります。庭園はどってことないが、屋根瓦を間近で見るのは初めてと。



 菜の花と桜の色彩がキレイだった印象があり足を運ぶも、桜は種類が違うらしくまだ先のようです。
 近ごろは爆買いではない外国人観光客のバスツアー(国籍は様々)が増え、健全性を取り戻しつつありますが、いたるところで外国人観光客を目にするように。特に日本が自慢できる季節ですから、花見を楽しんでもらいたいと。

 下は、築地市場移転が遅れたため、橋は完成しても接続道路が作れない築地大橋。これ以上の遅れは許されないためか、判断理由がハッキリ伝わってこない気がします。これが小池知事が言うオープンな都政なのか?


 特別名勝・特別史跡とされる庭園の松を剪定する方々は、プロフェッショナルなんだろうと眺めますが、作業規定とされる出で立ちには粋さが感じられません。
 池の畔に鷹の御茶屋が復元され、2020東京五輪に向け復元を検討される建物があるらしく、庭園としての側面だけでなく、鹿鳴館の完成まで迎賓館とされた外国人接待所延遼館があったことなども伝えるべきかと。

 外国人観光客の子どもたちの飽きる様子は仕方ないと思うも、彼らの世代向けのサービスを提供できれば、将来のリピート訪問に期待が持てるのではないか。




 特に桜の名所ではないが、この日も「第1回 からだにいいことWeekend with フィンランド:雑誌のイベントに、世界でもっとも幸福度が高い国とされるフィンランド大使館が協力」が開かれるなど、世代を超え気軽に立ち寄れる公園として親しまれます。

 上は10円カレー(10円以上の募金に協力した方)の松本楼。右は、日比谷公園らしいテニスコート前の桜。
 下奥は、フェリーチェガーデン日比谷(ウエディング施設)。調べてみると、公園内には他にも知らない店舗がいくつもあります。






 「花や陽気に誘われて」の表現には、浮ついた気分や優柔不断さが感じられますが、桜の季節には積極的に参加したいDNAを受け継ぐため(?)、花の便りに誘われるままに。
 風情を静かに楽しみたい気持ちや、春の到来を仲間たちと一緒によろこびたい気持ちなど、どんな楽しみ方も無礼講として心を許せるひとときです。
 満開の花と満開の笑顔の群れに身を投じたいと思うようになったのは、東日本大震災で人々の表情が一気に暗くなった経験からだろうか。あの記憶は決して消えないが、この瞬間だけは不安を吹き飛ばせるポジティブな気持ちを持てる気がします。
 上は、東京都高等学校文化連盟茶道部門の学生による「観桜茶会」。いい文化だなぁ。


 心が一つになれる光景から、同期の桜と称した表現は見事で、それが島国根性の求心力とされたら否定も放棄もできないが、この光景を外国人観光客に体験してもらい客観的に評価してもらえば、理解しあえるはずと。
 動物園前にパイロンを並べた通路が広がっているのは、もちろんパンダのシャンシャン見学希望者を整理するためのもの。小さな可愛い時期に見たい気持ちは理解できますが、この通路に人が群れていたらと想像するだけで……
 でも「シャンシャン」の言葉に反応してしまうのも事実ですし、明るい話題は地域を活性化させてくれます。「あれは誰?」とされる西郷さんも、大河ドラマ中盤くらいから上野も盛り上がるのではないかと。



追記──1年もがいた高梨沙羅

 男女を通じ最多の通算54勝(翌日の今期最終戦で55勝)は1年ぶりの勝利ですから、その間ずっともがき続けていたことになります。
 トップアスリートが1年間勝てない状況は想像できない世界ですが、欲やあせりから調子を崩しても、辛抱と努力を続けてきた成果に違いありません。
 この試練を乗り越えられたのだから今後も記録を伸ばしてくれそうですし、次の五輪こそ一番高い場所に立ってくれるのではないかと、応援しています!